しかし、中四国にただ一つだけ残る地方競馬場として、遊興施設、農林振興、
雇用確保、観光スポットなどの利点と歴史を考慮して、再度赤字を出さないという厳しい条件のもとに、その運営が、高知県と高知市より高知県競馬組合に任され、今も運営が継続されています。(山内一豊と馬の話は切っても切れない縁があります)
2003年頃から負け続けても走り続けるハルウララが人気となり、観客動員にも大変貢献しましたが、2005年3月に引退しました。
その後も競馬関係者の様々な努力や、高知県の温暖な気候を生かした通年ナイター開催、2013年4月からの日本中央競馬会(JRA)委託による「J−PLACE高知」としてJRAの馬券発売などにより、収益も上がりつつあります。
ただ、インターネットよりは、やはり高知競馬場への動員確保やその賑わい、競馬場での馬券販売利益増がさらに望まれ、活気ある地方競馬場となることが、その存続意義にも通じるものです。
高知エコデザイン協議会のメンバーから、「もっと高知競馬場を活性化できないか。関係施設を有効活用できないか。」などの意見が出されていました。
そこで、10月15日(水)、上田副会長他2名で、高知県競馬組合の方に現状のお話を聞き、その後、施設の視察をさせていただきました。
伊藤さん(高知県競馬組合 事務局長)
長山さん(高知県競馬組合 競走馬診療所所長)
香川さん(高知県競馬組合 業務課課長補佐 企画広報担当)
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(A)ミーティング内容(部分のみ)
競馬組合としては、現在のところ、やっとこの2年ほど、インターネット馬券の
売り上げ好調により、好転してきているが、まだ、様々な企画に対応できる予算
措置ができず、積極的に行動できる状態に無いとのことでした。
ただ、年間4回の重賞レース開催時に、実験的に「食とパーフォンマンス」の
取り組みを行ってみてはどうかとの意見でした。
今年は、あと大晦日の「高知県知事賞レース」開催時となります。
ただし、これまで、高知広告センターに、苦しい時からお世話になったので、
広告センターと一緒になって、企画に組み込んでいければとのニュアンスが
強く出ていました。
2013年4月より、場内において、日本中央競馬会からの委託により
「J−PLACE高知」としてJRAの馬券を発売している。
この時は、4階のテレビ観覧席と喫茶コーナーのみをオープン。
平日も、午前10時30分までは、馬の調教のため、子供の声や騒音を禁止。
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(B)視察内容
ミーティング後、シャッターの降りた飲食店舗跡と
ハルウララのギャラリー跡を視察しました。
飲食店舗は、光熱水費くらいで利用可能。利用料詳細は省略。
たとえば、高知らしい食品協議会では、飲食販売モデル店 兼 事務所として
年間を通して、利用しながら様子を見るのも一案とのこと。
シャッター4間分で、一店舗の広さ。内装など自主改装が必要。
ハルウララのギャラリー跡は、展示スペースは十分ですが、
展示用壁面が少なく、ガラス窓が多いのが残念。
このギャラリー跡も、ほぼ無料くらいでイベント利用が可能。
折りたたみ式テーブルなども隣接室に備品として収納済。
高知エコ協メンバーの製品・商品展示などには利用可能です。
しかし、競馬ファンを当てにした来場者では、全く的外れなため、
自分たちでどのように誘導するか、その方法と企画が重要と考えられます。
以上、簡単なご報告まで。
視察にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
高知競馬場: 高知市長浜宮田2000番地
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下記サイトなどもご覧ください。
落ちこぼれ競馬の逆襲(上)
落ちこぼれ競馬の逆襲(下)