2014年8月3日の毎日新聞にも、京都大学の山極寿一教授は、「時代の風:サル化する人間社会 」と題して寄稿していた。
著作権の関係もあり、全文ご紹介できないのがとても残念だが、
その書き出しだけでもご拝読いただきたい。
以下引用
■■■■■■■■■■
今、人間の社会はどんどんサル化しているのではないか、というのがこの40年サルや類人猿の研究を通じて私が得た危機感である。
サルと人間の社会の違いは、共感に基づいた関係に基づいているかどうかにある。
そのもっともいい例が、食物をめぐる関係だ。
サルにとっても人間にとっても、食物を摂取することは日常の最も重要な活動の一つである。
肉食動物のような食べだめの効かない消化器系をもつわれわれは、毎日何度も植物性の食物を摂らねばならないからである。
だから、いつ、どこで、何を、誰と、どうやって食べるかが、サルと人間の共通の課題になる。
■■■■■■■■■■
あなたは、昨日の夕食を覚えていますか?
あなたは、一昨日の夕食を覚えていますか?
誰が料理して、何処で、どなたと、どのように召し上がりましたか?
食事を楽しまれましたか?
簡単なようで、とても大切なことです。
フランスの経済学者、ピケティが述べるように、
ますます不公平が拡大し続け、美味しいものが食べられない時代になりそうな予感がしてなりません。