シドニー(Sydney)では31日、地球温暖化による気候変動へ対する市民らの意識を高めるため、午後7時30分から約1時間にわたり自主的な停電を実施した。
これは、環境団体WWFオーストラリアが、地球温暖化問題と闘うために各企業ができることとして、シドニーの企業に”Earth Hour” (地球のための1時間)活動に参加するよう呼びかけていたもの。
すでに、3月22日には、参加申し込み企業が1000社を越えていたとの情報もあった。
そして、民家および商業用スペースなどの場所で実施され、約400万人がこの「Earth Hour」に参加したとのこと。
停電は市内の有名な観光スポットでも行われ、オペラハウス(Opera House)やハーバーブリッジ(Harbour Bridge)、また入口にピエロの顔が施されたルナパーク(Luna Park)などを訪れていた旅行者にとっては、月明かりの下での観光となった。市内の繁華街、キング・クロス(King Cross)のシンボルとも言えるコラ・コーラ(Coca-Cola)の巨大な電光掲示板も、1974年に設置されて以来、初めて電気が消えたそうだ。
Earth Hour